こんにちは。医師転職支援会社の「メディカルプラスキャリア」です。本日は「将来の開業を目指している医師に向けて、いまどのような転職をしなければいけないのか」をテーマにお届けします。
医師としてキャリアを歩む中で、「いつかは開業を」と考えるようになる30代後半〜50代の先生方も多いのではないでしょうか。臨床経験を積み重ね、自信も深まるこの時期だからこそ、自身の理想とする医療の実現、そして働き方の自由を求めて「開業」という新たなステージを視野に入れるのは自然なことではないでしょうか。しかし開業という大きな目標を前に、漠然とした不安を感じたり、具体的にどう進めれば良いか迷ったりすることもあるかもしれません。今回は、開業という夢を具体的にし、理想の未来を掴むための「戦略的転職」について解説していきます。
1:30代・40代・50代医師が抱える開業準備のリアルな悩み
開業を目指す医師の先生方が共通して抱えやすい悩みには、以下のようなものが挙げられます。
開業資金、どうやって貯める?どれくらい必要?
開業費用の不安は、多くの先生が抱える共通の課題です。クリニックの立ち上げには、初期投資だけでも数千万円から億単位の資金が必要となる場合があり、さらに運転資金や予備資金も考慮しなければなりません。具体的な資金計画や調達方法について、どこから情報を得て、どのように準備を進めるべきか、多くの先生方が頭を悩ませるポイントの一つです。以下は目安となりますのでご参考ください。
開業情報はどこで得る?信頼できる情報源は?
自分に必要で信頼できる情報をどう見極めるべきか迷う方も少なくありません。インターネット上には様々な情報が溢れており、少し検索すると多くの業者が検索結果として表示されます。その中には、Web広告配信の影響で特定の業者に偏って表示されているものや、あまり実績のない企業も存在します。実際に開業した医師の生の声や、専門家のアドバイスなど、多角的な視点から精度の高い情報を効率的に収集することが求められます。
経営・マネジメントの知識、どこで学ぶ?
病院で臨床医として経験を積んできたものの、経営やマネジメントは経験がなく、不安を感じる先生もいらっしゃいます。患者さんを診る能力と、組織を運営し、収益を上げていく能力は別物です。集患のための差別化(自由診療や機器の導入)やマーケティング、人材の採用やその教育、労務、経理、広報など、多岐にわたる経営業務をどう学び、どう実践していくかは、開業後に直面する大きな課題の一つとなるでしょう。これらの悩みは、実は今の転職先選びと密接に繋がっています。戦略的な転職を通じて、これらの開業準備の課題を少しずつ解消していくことが可能なのです。
2:将来の開業を見据えた「戦略的転職」とは
単に給与や勤務条件だけで転職先を選ぶだけでは、将来の開業に必ずしもプラスになるとは限りません。将来の開業を見据えるなら、「戦略的転職」という視点が不可欠になります。これは、将来の開業とその後の成長のために、「何がいま足りないのか」「何を身につけなければいけないのか」を見据えて転職先を選ぶという考え方です。
開業を見据えたスキルと経験の習得
開業したい診療科が決まっていて、もしスキル・知識面として、まだ足りないと感じるのであれば、その診療科の経験を深められる病院やクリニックを選ぶことが大切です。例えば複数の診療科を標榜しようとしているのであれば、自身に足りない診療科を学べる転職先を選ぶ必要があります。また自由診療を一部取り組みたいとお考えの方もいらっしゃいます。例えば、皮膚科の開業を考えているなら、美容皮膚科の症例を数多く経験できるクリニックや、最新の機材を導入されているクリニックに転職するなど、自身の強み・開業するクリニックの強みとなる具体的なスキルアップを目指すことができます。
経営感覚を養える環境選び
病院でも規模や立場によっては経営の一端に触れる機会があるかもしれませんが、やはり開業を見据えるとクリニックでの経験をお勧めいたします。特に、雇われ院長(管理医師)での経験は診療以外の部分を実際に経験することができるチャンスになります。スタッフとのコミュニケーション能力や教育、クリニックを円滑に、効率的に運営するためのフロー、そして患者さんにまた来てもらうための接客方法など。これは、将来的にクリニックを運営する上で非常に役立ちます。
開業資金準備とスキルアップ
開業資金の準備も経験を積みながら進める必要があります。こちらはすでに準備している自己資金と、必要なスキルとのバランスとなります。自己資金に余裕が無ければ、給与条件を重視した転職先を目指すことになりますし、反対に自己資金に余裕があるようでしたら、開業に必要なスキルアップや、具体的な物件探しや準備に時間をあてられる転職先(場合によっては常勤ではなく非常勤での勤務)を選ぶ必要が出てきます。特に資金については十分に余裕をもって開業することが、開業後の精神的な支えにもなりますので、場合によっては開業を数年遅らせることも見据えて転職先を考えるのも選択肢になります。
開業に向けての転職では様々な準備が必要ですが、次にそれらをサポートしてくれる外部の専門家について紹介いたします。
3:開業の夢を具体化するためのサポート
開業という大きな目標に向けて、日々の臨床業務に追われる中で、一人で全てを計画し、実行するのは容易ではありません。特に、膨大な情報の中から自分に必要なものを取捨選択したり、最適なキャリアパスを検討したりすることには限界があると感じる方もいらっしゃるでしょう。そんな時こそ、外部の専門家やサポートを賢く活用することが、開業への道をより確実に、そしてスムーズに進めるための鍵となります。具体的には、以下のような相談先や情報源が考えられます。
医師専門の転職エージェント
「将来の開業」という目標を理解し、それに合わせた最適なキャリアプランを考えてくれる存在です。開業を見据えたスキルアップが可能な求人情報の提供はもちろんのこと、具体的なキャリアパスの相談、一般には公開されていない非公開求人を含む幅広い選択肢の提案などが期待できます。また、弊社のように開業を支援(継承開業)しているエージェントの場合、転職から開業まで一貫してサポートすることも可能なエージェントもありますので、開業を決めている先生方にはお勧めいたします。
新規開業支援を行うコンサルティング会社
新規開業支援を行う会社にはいくつかの種類があります。それぞれの得意分野やメリットデメリットがありますので、ご自身の開業スタイルを考えて選ぶことが大切です。

また現在は、新規開業に伴うリスクを考慮して、すでに運営しているクリニックを引き継ぐ「第三者承継」の形で開業される先生が増えてきています。すでに患者さんがついているため集患の不安も少なく、スタッフの採用もできていることから、リスクを抑えた開業と言えます。
参考:継承開業について「メディカルプラス」
https://www.medicalplus.info/buy-about/
4:まとめ
開業は、医師にとって大きなやりがいと責任を伴う、新たな挑戦です。その夢を現実にするためには、具体的な目標を定め、着実に準備を進めることが何よりも大切になります。
メディカルプラスキャリアでは単に求人をご紹介するだけでなく、開業に必要な経験やスキルを身につけられる職場への戦略的な転職を支援しています。「開業に向けて最初の一歩を踏み出したい」「クリニック経営に役立つ経験を積みたい」といったご希望があれば、ぜひ一度ご相談ください。先生からのご連絡を心よりお待ちしております。
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