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【コラム】当直なし・オンコールなしで年収維持は可能? ~QOLを劇的に上げる「戦略的」キャリアプラン~ NEW

コラム

こんにちは。医師転職支援会社の「メディカルプラスキャリア」です。 本日は「当直なし・オンコールなしで年収維持は可能?QOLを劇的に上げる『戦略的』キャリアプラン」をテーマにお届けします。

医師としてキャリアを歩む中で、激務に追われる日々に対し「この働き方をいつまで続けられるのだろうか」と考えるようになる30代後半〜50代の先生方も多いのではないでしょうか。 若手の頃は「修業期間」と割り切り、気力と体力で乗り越えてきた当直やオンコール対応。しかし、臨床経験を積み重ね、責任ある立場を任されるこの時期だからこそ、ご自身の健康やご家族との時間を大切にしたい、人間らしい生活を取り戻したいと願うのは自然なことです。
しかしいざ転職を考えたとき、「働きやすさを選べば年収が大幅に下がってしまう」という懸念が頭をよぎり、あと一歩が踏み出せない先生も少なくありません。 「住宅ローンや教育費を考えると、今の激務に耐えるしかない」 そう自分に言い聞かせ、現状維持を選ばざるを得ないこともあるかもしれません。

今回は、QOL(生活の質)という理想の生活を実現しつつ、年収維持も目指すための「戦略的転職」について、市場の裏側や具体的なメソッドを交えて解説していきます。ぜひご一読ください。

1:現状と課題/「40代の壁」と当直の限界。激務からの解放は「逃げ」ではない

まず、多くの先生方が抱いている罪悪感や葛藤について触れておきたいと思います。「当直を辞めることは、臨床医としての第一線から退くこと(逃げ)ではないか?」 真面目で責任感の強い先生ほど、そう考えてしまいがちです。しかし、果たして本当にそうでしょうか。

医学的にも、長年にわたる不規則な睡眠や過度な長時間労働は、高血圧や心疾患などの生活習慣病のリスクを高めると言われています。20代、30代の頃は一晩寝れば回復していた疲労も、40代、50代と年齢を重ねるにつれ、「当直明けの倦怠感が翌日まで残る」「集中力が続かず、ヒヤリハットへの不安を感じる」といった身体的な変化として現れてきます。

「医師だから激務は当たり前」という使命感は素晴らしいものですが、それによって先生ご自身が健康を損なってしまい、早期リタイアを余儀なくされては、患者様にとっても医療界にとっても大きな損失です。 ご自身の体力やライフステージの変化に合わせて働き方をチューニングすることは、決して「逃げ」ではありません。むしろ長く安定して医療貢献を続けるための、プロフェッショナルとしての「リスク管理」であり、賢明な「キャリア防衛策」なのです。

2024年から本格化した「医師の働き方改革」も、この流れを後押ししています。かつてのような「24時間365日働く医師」を美徳とする時代から、組織全体でタスクを分担し、医師の健康を守る時代へと、医療現場のパラダイムシフトは確実に進んでいます。とはいえ、マインドセットを変えたとしても、現実的な問題が残ります。「そんな都合の良い職場が本当にあるのか?」という疑問です。次章では、現在の転職市場における「具体的な選択肢」について見ていきましょう。

2:市場の変化/働き方改革が追い風に。「当直なし」が許される具体的職場

では、実際に「当直なし・オンコールなし」の職場は存在するのでしょうか? 「当直免除の求人は、人気が高すぎて空きがないのでは?」と思われるかもしれませんが、結論から申し上げますと、選択肢は先生方が思っている以上に広がっています。
特に働き方改革以降、病院側も「当直要員(非常勤や若手)」と「日勤専従(ベテラン層)」を分けるタスクシェアや、外部リソースの活用が進んでいます。具体的に、当直・オンコールフリーでありながら、医師としてのやりがいも維持できる職場として、以下の4つのカテゴリーが挙げられます。

➀. 健診・人間ドック

予防医療の重要性が高まる中、健診センターのニーズは年々増加しています。予約制であるため、突発的な残業がほぼ発生せず、定時帰宅が可能です。 かつては単純作業というイメージがありましたが、現在は高度な画像診断や、受診者への生活指導など、専門的なスキルが求められる場面も増えています。オンオフの切り替えが明確で、プライベートを最優先したい先生に最適です。

➁. 介護老人保健施設(老健)の施設長

老健の施設長は、入所者の健康管理が主な業務です。 特筆すべきは、病院とは異なり、夜間の急変時には「連携病院へ搬送する」というフローが確立されている施設が多い点です。そのため、夜間の呼び出しは極めて限定的です。ゆったりとした時間の流れの中で、高齢者医療にじっくり向き合いたい先生に適しています。

➂. 産業医

企業に属し、働く人々の健康管理を行う産業医は、臨床からは離れますが、完全にカレンダー通りの「土日祝休み」「9時〜17時勤務」が実現しやすい職種です。 社員のメンタルヘルス対策や休職・復職支援など、組織における医師の役割は重要視されており、経営的な視点も身につくキャリアパスとして人気が高まっています。

➃. 訪問診療(オンコール分業型)

「在宅医療=24時間拘束」というイメージは過去のものになりつつあります。 近年急増しているのが、夜間・休日の対応をコールセンターや当番医に外部委託しているクリニックです。主治医としての責任は持ちつつも、夜間のファーストコールから解放されるこのモデルは、臨床のやりがいとQOLを両立させる新しい働き方として注目されています。

このように魅力的な職場がある一方で、先生方の頭には「ある懸念」が浮かんでいるのではないでしょうか。「楽な仕事になれば、当然給与も下がるはずだ」という不安です。本当にそうなのか、次章でその真実と対策を解き明かします。

3:戦略と収入/年収を落とさないための「掛け合わせ」術

QOLが高い職場があることはわかりましたが、そこで最大の懸念となるのが「年収」です。 「楽な仕事になれば、給与が下がるのは当然」 そう諦めている先生も多いかと思います。
確かに、現在ご自身の年収が、過酷な当直やスポットバイトを限界まで詰め込んだ「超高額帯(例えば2,500万円以上)」である場合、労働時間を減らす以上、ある程度の減額は避けられないかもしれません。 しかし、標準的な年収帯(1,200万円〜1,800万円程度)や、相場よりやや高いレベルであれば、戦略次第で「年収スライド(維持)」での転職は十分に狙えます。

重要なのは、「何を捨てて、何を取るか」という戦略的な「掛け合わせ」です。 成功されている先生方は、主に以下の3つの視点で条件を調整しています。

戦略1:エリアをずらして市場価値を上げる

都心の一等地や人気エリアに固執すると、どうしても買い手市場になり、条件は渋くなります。 しかし例えば、通勤時間を「あと30分」許容して、少し郊外のエリアや、医師不足に悩む地域に目を向けてみてください。 都心では年収1,200万円のオファーしか出ないような案件でも、郊外の「老健」や「療養型病院」であれば、同じ勤務条件で1,400万円〜1,600万円が提示されることは多々あります。 「通勤時間の30分」を投資することで、「当直なし」と「高年収」の両方を手に入れる戦略です。

戦略2:専門性と資格を武器にする

「当直なし」の求人であっても、先生の専門性が高く評価されれば高待遇が期待できます。 例えば、内視鏡スキルがあるなら、健診センターでも「内視鏡検査担当」として一般健診よりも高い単価で契約する。あるいは、精神保健指定医などの資格を活かして、オンコールなしのメンタルクリニックを選ぶなど、ご自身のスキルが「どの市場で最も高く売れるか」を見極めることで、労働時間を減らしながら単価を上げることが可能です。

戦略3:勤務形態の柔軟な調整

「週4日勤務」を絶対条件にするのか、それとも「週5日」でも良いから定時上がりを優先するのか。 もし週5日勤務が可能であれば、当直なしでも年収維持のハードルはぐっと下がります。 また、週4日の「ゆったり常勤」でベースの収入と休みを確保し、体調が良いときだけ週1日のスポットバイトを入れるという「ハイブリッドな働き方」で、トータルの年収を維持されている先生もいらっしゃいます。


「理屈はわかったが、自分に合う条件をどう見つければいいのか?」。そう感じた先生も多いはずです。最後にまとめとして、この戦略を確実に実行するための「最短ルート」についてお話しします。

4:まとめ ~理想の未来を掴むために、まずは「整理」から~

医師の転職において、「当直なし・オンコールなし」と「年収維持」を両立させることは、決して不可能な高望みではありません。 ただし、それを実現するためには、現在の働き方をただスライドさせるのではなく、エリアを見直したり、施設形態を変えたりといった「柔軟な視点」と「情報収集」が必要です。

しかし、膨大な求人情報の中から、ご自身の希望条件に合致し、かつ将来のリスクまで考慮された「正解」を一人で見つけ出すのは容易ではありません。 一般の求人サイトには掲載されない「非公開求人」の中にこそ、好条件の案件が眠っていることも事実です。
「自分にはどの選択肢が合っているのか?」 「市場には出回っていない好条件の求人はないか?」 「今の自分の市場価値はどのくらいなのか?」そうお考えの際は、ぜひ私たち「メディカルプラスキャリア」にご相談ください。 弊社では、単に求人を紹介するだけでなく、先生のご年齢や体力面、そしてご家族の状況まで深く考慮し、心の奥にある優先順位を整理するお手伝いをしております。 先生がご自身で交渉しづらい年収条件や勤務時間の調整も、私たちが代理人として交渉いたします。

先生が心身ともに健康で、笑顔で診療を続けられる環境を見つけること。 それが、患者さんにとってもご家族にとっても、何より先生ご自身にとっても、最良の未来につながるはずです。 先生の人生のQOLを上げるための第一歩を、私たちが全力でサポートいたします。

具体的な求人のご紹介はもちろん、転職活動を始める前の「漠然としたご相談」でも構いません。 少しでも現状を変えたいとお考えでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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