こんにちは。医師転職支援会社の「メディカルプラスキャリア」です。本日のコラムでは、「60代医師の転職成功事例」をテーマに、実際に転職された先生方の転職成功事例をご紹介します。
60代は定年制や働き方の変更により、これまでのキャリアに区切りをつけ、セカンドキャリアをスタートさせる先生が多い年代です。病院勤務からクリニックの訪問診療や老健施設の施設長、また雇用形態も常勤から非常勤にシフトし、勤務日数を減らしてワークライフバランスを考えながら勤務を継続するケースもあります。また、転職活動の中では専門性と共に、幅広い知識やマネジメントスキル・お人柄などが求められるようになっていきます。
転職市場や自分自身の体力面を考慮してセカンドキャリアを検討する際は、慎重な選択が必要です。今回は、転職活動を通じてどのように次のキャリアを見つけ、転職を成功させたか転職成功事例をもとに紹介しています。転職を検討中の方は是非参考までにご一読ください。
1:「これからも長く働きたい!ゆったり勤務できる老健施設長に転職」
まず、内科医・M.A.先生(60代半ば・男性)の実例をご紹介いたします。
Q:転職を考えたきっかけや理由を教えてください
以前勤めていた病院には定年制があり、65歳が定年でした。そのまま勤務日数を減らして勤務を継続してほしいと話もいただきましたが、忙しい病院だったため、勤務を継続しても4~5年後には体力的に辛くなり、辞めざるを得なくなると感じていました。また4~5年後には70歳になりますので、転職も難しくなるのではと考え、気力・体力がある今のうちに転職を決断しました。
Q:転職に際して重視した希望条件はどんなことでしょうか?
長く働きたいと考えていたので、年齢を重ねても勤務できる求人を探しました。定年制がなく、施設の方針も長く勤められることを尊重してくれるような求人を希望しました。
Q:具体的に転職活動をどのように進めていきましたか?
以前、非常勤の勤務先を相談したメディカルプラスさんの担当エージェントの方に連絡したところ、希望条件を伺いたいとのことでしたのでWeb面談を行いました。
Web面談で長く勤務できる求人の紹介を依頼したところ、療養型病院の勤務医と老健施設長の求人を紹介していただきました。両施設に応募し、面接にて業務内容や定年制、他に60代の医師がいらっしゃるのかなど、詳しく伺いました。その結果、療養型病院の勤務医では数年後に当直や担当病床数などの業務負担が体力的に辛くなると感じました。一方、老健施設長は外来や当直がないため業務負担が小さく、長く勤めるには適していると思い、老健施設長を募集していた施設にお世話になることに決めました。
Q:今回の転職についての感想をお聞かせ下さい
担当エージェントの方に希望条件と優先順位の整理を改めてしてもらったのが良かったと思います。老健施設長としての業務は思っていた以上にやりがいを感じており、担当エージェントの方には非常に感謝しています。
2:「もうちょっと負荷を減らしたい!療養型病院の勤務医へ」
次に、循環器内科医・S.G.先生(60代前半・女性)の実例をご紹介いたします。
Q:転職を考えたきっかけや理由を教えてください
以前勤めていた病院ではやりがいを感じながら業務に取り組んでいましたが、50代半ばを過ぎた頃から疲れが抜けにくくなり、普段から疲労を感じるようになっていました。これ以上年齢を重ねると体力面がさらに厳しくなるだろうと考え、60歳になった年に転職を決意しました。
Q:転職に際して重視した希望条件はどんなことでしょうか?
疲れが抜けない原因が当直にあると考え、長く勤められるよう当直がなく、またこれまで負担に感じていた救急対応もない施設を希望しました。
Q:具体的に転職活動をどのように進めていきましたか?
インターネットで色々検索をしているうちに見つけたメディカルプラスさんに問合せをしたところ、担当エージェントの方よりご連絡をいただきました。
Web面談にて、転職理由、希望条件、いつまで勤務したいか、将来のキャリアプランについて面談を行いました。一週間後、希望に合った療養型病院の求人を4件ご紹介いただきました。最後の転職にしたいと思っていたので、どの施設に応募するか迷っていましたが、担当エージェントの方から「最後の転職とお考えでしたら、すべての施設に応募して比較・検討するのはいかがでしょうか?」とアドバイスを頂きましたので、4件の求人に応募し、面接を受け、そのうち3件から内定を頂くことができました。内定を頂いた3件の施設で比較・検討し、最終的に業務負担を考え、当直は非常勤の先生が担当し、オンコールの出動がほとんどない施設に入職を決めました。また、選んだ要因の一つとして、理事長や事務長の対応が非常に丁寧で、好感が持てたことも大きかったです。
Q:今回の転職についての感想をお聞かせ下さい
60歳に差し掛かった時の転職だったため、うまくいくか不安でしたがスムーズに決まったと感じています。あとで担当エージェントの方に伺ったところ、私には4件の求人案内を頂きましたが、その後ろでは数十件の医療機関にアプローチを行い、交渉をしていたとのことでした。
それだけアプローチしてくれたことへの感謝と、それだけの中から選んだ現職ですので今回の選択には満足しています。
3:「ベテランだからこそ活躍できる訪問診療へ」
次に、糖尿病内科医・K.I.先生(60代半ば・男性)の実例をご紹介いたします。
Q:転職を考えたきっかけや理由を教えてください
長年、糖尿病内科医として総合病院で勤務し専門性を高めていましたが、数年前から非常勤で訪問診療も行うようになりました。訪問診療を始めた動機は日給の高さでしたが、実際に働いてみると病院で患者さんを待つのではなく、自ら患者さんのもとへ向かう働き方に面白さを感じていました。年齢を重ね、定年が近づき次の選択を考える中で、思い切って訪問診療に専念しようと決心し、転職活動を開始しました。
Q:転職に際して重視した希望条件はどんなことでしょうか?
訪問診療の業務であること、糖尿病内科医としての経験もいかせる環境であること、最後に年収も前職よりアップすることの3つを主な希望条件にあげていました。
Q:具体的に転職活動をどのように進めていきましたか?
以前より知っていたメディカルプラスさんに登録し、転職について相談しました。
実は前職で採用側としてメディカルプラスさんから紹介された求職者の面接に同席したことがあり、メディカルプラスさんの求職者に対する丁寧な対応が印象的だったため、登録を決めました。
メディカルプラスさんはクリニックの求人にも強いとのことでしたので、希望条件と今後の医師人生で行いたいことを担当エージェントの方にお伝えしました。
最初に3件、訪問診療のクリニック求人を紹介されましたが、心が動かされるものがなく、改めて担当エージェントの方と希望条件のすり合わせをおこなったところ、担当エージェントの方が「糖尿病クリニックを運営している医療法人が、訪問診療を新たに立ち上げるために求人募集をされています。先生の経験いかせるのではないかと思いますが、いかがでしょうか?」と提案してくれました。これまでの経験がいかせると考えこちらの求人に応募を行い、面接に臨みました。面接で非常に人柄の良い理事長や、訪問診療に携わる事務の方々と話し、求められる業務内容やサポート体制を丁寧に説明され、ここでなら今までの経験を発揮し訪問診療の立ち上げができるのではないかと感じ、入職を決めました。
Q:今回の転職についての感想をお聞かせ下さい
当初は立ち上げ業務をおこなうにあたり体力面で不安がありましたが、面接で聞いた通りサポート体制が整っており、無理なく診療に取り組んでいます。少しずつですが患者さんが増えてきており、やりがいを感じています。
4:「院長として経営にも参加!新たなやりがいを感じています」
最後に、内科医・T.I.先生(60代半ば・男性)の実例をご紹介いたします。
Q:転職を考えたきっかけや理由を教えてください
医師免許を取得してからずっと病院で勤務しており、クリニックでの勤務は非常勤のみでした。知人が開業したことをきっかけに、自分もクリニックを開業することを考えましたが、様々な事情から断念し、病院勤務を継続してきました。
定年退職が迫る中で改めて開業を検討しましたが、今度は年齢を理由に家族から反対されたので、雇われ院長という形での転職を決意しました。
Q:転職に際して重視した希望条件はどんなことでしょうか?
クリニック院長の求人であること。また経営の数字がオープンにされている法人での勤務を希望しました。開業はしていませんが、自分が運営に関わるクリニックの収支や法人全体の収支に興味がありました。
Q:具体的に転職活動をどのように進めていきましたか?
求人サイトから興味を持った求人に問い合わせたところ、その求人を扱っていたメディカルプラスさんから連絡があり、担当エージェントの方に相談をすることになりました。これまでの経験や転職の希望、将来のキャリアプランについても詳しく話したところ、1週間後、クリニック院長の求人を3件教えていただきました。勤務地は少し遠いですが、給与条件が良く、通勤可能なクリニックを1件選んで応募しました。
面接で私の希望を伝え、以前開業を考えていたことを伝えたところ、理事長よりぜひ経営にも参加してほしいとの話をいただき、こちらに転職をすることを決めました。
Q:今回の転職についての感想をお聞かせ下さい
院長として、一国一城の主という気持ちで日々業務にあたっています。病院勤務ではあまり意識していなかった人件費や保険点数など経営的な話が刺激になっており面白さを感じています。
また、後から聞いた話ですが、元々は若い先生を採用する予定だったそうです。しかし、担当エージェントの方が私のことを推薦し、「一度会ってほしい」と強く推してくれたため、面接を行ったとのことでした。
もちろん、採用は私のことを評価してくれたからだと思いますが、最初の面接の機会を設定できたのは担当エージェントの方のおかげだと思っているので、担当エージェントの方には感謝しています。
5:まとめ
4つの成功事例を記載しましたが、いかがでしたでしょうか?
定年を迎える年代では採用のハードルが40代や50代に比べて高くなりますが、メディカルプラスでは、一人ひとりに合わせたワンツーマンの転職支援を行い、先生の転職のサポートをしております。転職についてご不安やご質問があれば、ぜひお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。
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