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【コラム】常勤で週3日勤務でも大丈夫?医師の働き方の未来を探る

コラム

こんにちは。医師転職支援の「メディカルプラスキャリア」です。本日は「週3日の常勤勤務」についてのコラムとなっています。育児や親の介護など家庭の事情を抱える先生やプライベートの時間を大切にお考えの先生方から「週3日の常勤先はありますか」とご質問いただく事が最近増えてきました。そのような背景を踏まえ、本記事では、医師の働き方の現状から常勤での週3日勤務可能性、週3日の常勤勤務のメリット・デメリットなどについて解説します。

1:医師の働き方の現状と週3日常勤勤務の可能性

医師の労働環境は厳しいものが多く、長時間労働や夜勤が常態化している現状があります。このような環境は、医師自身の健康や家庭生活に大きな影響を及ぼし、燃え尽き症候群や離職率の上昇につながることが少なくありません。近年、働き方改革の一環として、医師の労働環境の改善が求められておりますが、育児や介護などの家庭の事情を抱える先生やプライベートの時間を大切にお考えの先生にとって、ワークライフバランスが向上するため、週3日常勤勤務を希望される先生方も増えてきております。

一方で、医療機関側からみると週4日以上勤務して頂ける医師を求める施設が多いのが現状のため、週3日常勤勤務の求人は希少性の高い求人となっております。また、医療機関によっては、医師の定着率向上や離職防止のために、週3日常勤勤務相談可や時短勤務相談可などの柔軟な働き方を提供する施設も少しずつ増えてきているように感じております。週3日勤務は一見、非常勤のように見えますが、常勤医としてのポジションを保ちながら、週3日で働く形態を指しており、週3日で常勤勤務が可能なのかについて解説いたします。

まず、結論からお伝えすると週3日常勤勤務は可能です。

しかしながら、週3日常勤として雇用する医療機関は少なく、希少性が高いため、希望していても見つかりにくいのが現状です。以前までは週5日勤務の常勤求人が多い傾向がありましたが、最近では週4日勤務でも受け入れてくれる医療機関や週3.5日勤務でも受け入れ可能な常勤求人も増えてきているように感じております。もし、先生が週3日を常勤希望しているようでしたら、エージェントに週3日常勤希望の理由をお伝えし、エージェントを介して、気になる施設側に週3日常勤勤務が可能か?確認を行うもの一つの方法かと思います。特に、医師確保が困難なエリアや女性医師ニーズの高い産婦人科、婦人科など、出産・育児による女性医師の離職防止のため、週3日常勤として受け入れてくれる施設もございますので、気になる求人がございましたら、一度エージェントに相談してみてください。

2:常勤32時間ルールとは?

常勤募集にあたりよく耳にすることですが「週32時間以上の勤務でなければ、常勤として雇用できない」とお話し頂きます。その背景には「常勤医師の32時間ルール」が関係しており、厚生労働省が通知した「医療法第 25 条第1項の規定に基づく立入検査要綱」に基づいたルールであり、下記のように定義されております。


3.常勤医師の定義と長期休暇者等の取扱い
(1) 常勤医師とは、原則として病院で定めた医師の勤務時間の全てを勤務する者をいう。
ア 病院で定めた医師の勤務時間は、就業規則などで確認すること。
イ 通常の休暇、出張、外勤などがあっても、全てを勤務する医師に該当するのは当然である。
(2) 病院で定めた医師の1週間の勤務時間が、32時間未満の場合は、32時間以上勤務している医師を常勤医師とし、その他は非常勤医師として常勤換算する。

*厚生労働省「医療法第 25 条第1項の規定に基づく立入検査要綱」97ページ
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001111903.pdf


上記には週32時間(週4日×8時間)の勤務が必要と記載があり、週3日での常勤勤務は難しいのではないかとお考えの方もいるかと思います。しかなしながら、こちらで定義されている常勤医師というのは、都道府県が立ち入り検査を実施する際の常勤カウントの医師を指しており、実際は各医療機関によって、就業規則などに常勤の定義が定められておりますので、32時間未満でも常勤医師として雇用可能なケースもございます。

3:週3日常勤勤務のメリットとデメリット

週3日常勤勤務について、求人数は少ないものの、週3日の常勤勤務は可能という点はご理解いただけたかと思います。では、週3日常勤勤務にはどのようなメリットがあるのでしょうか。本章では週3日常勤勤務のメリット及びデメリットについて解説いたします。まず、週3日常勤勤務のメリットについて解説いたします。

週3日常勤のメリット

■ワークライフバランスの向上
長時間労働を減らし、家族や自分自身の時間を持つことで、ストレスを軽減し、燃え尽き症候群を予防できます。

■雇用の安定
常勤の雇用期間は契約期間の定めなしの雇用契約が多く、特段の理由がない限り、医療機関側から雇用打ち切られる可能性は低くなります。一方で非常勤の場合ですと半年更新や1年更新の雇用契約が多くなり、常勤で良い方が決まったため、雇用契約期間を持って、非常勤の雇用打ち切りのケースもございます。

■健康維持と医療の質向上
比較的お休みの時間が多く取れることにより、ご自身で運動したり、ゆっくりと療養したりと健康維持にも繋がり、結果的に医療の質の向上にも寄与します。

■福利厚生が充実
週3日勤務の非常勤とは違い、常勤雇用となりますので、福利厚生の対象となるケースが多く、社会保険などの加入も可能となります。また、常勤となりますので、有給休暇、退職金やボーナスの支給などの待遇面も優遇されるケースが多いです。

■社会的信用が高くなる
非常勤先を複数掛け持ち、フリーランス医師としてご活躍頂いている医師も多くいると思います。非常勤でも十分な収入を得ることが出来ますが、非常勤と比較して、常勤となると社会的信用力が大きく変わってきます。カード会社、マイカーローンや住宅ローンなどの審査が必要となった場合には、常勤先があると社会的信用力がつきやすくなりますので、優位に働きます。

その他、空き時間が出来ることにより、ご自身で行っている事業の拡大、勉強、またスキルや経験を求め、ご希望の科目にて非常勤勤務を行い、経験を積めるなどメリットもございます。今回は代表的な5点のメリットについて、説明いたしましたが、メリットがある一方で、デメリットもございますので、解説いたします。

週3日常勤のデメリット

■収入の減少
週4日や週5日勤務の常勤医と比較して、週3日常勤では勤務日数が減ることにより、給与が減少する可能性があります。

■求人数が少ない
週3日勤務で常勤雇用として受け入れてくれる施設は少ないのが現状です。希少性の高い求人となっておりますので、なかなか希望の求人が見つからず、思うように転職先が見つからないこともあります。

■選考基準が厳しい
希少性の高い求人とご説明しましたが、週3日常勤には応募が集まりやすいです。また、医療機関側としても週3日~週5日での求人募集が出ている場合に、選考過程の中で勤務日数を多く入れる医師を採用する傾向があるため、採用可否にも影響が出やすいです。

■キャリアの停滞
週3日と勤務日数が少ないことで、経験やスキルの蓄積が遅れる可能性があります。

このように、メリットだけでなく、週3日常勤勤務にはデメリットもございます。例えば、転職の目的が収入UPや早期転職を希望されている方にはあまりお勧めできません。先生が何を目的に転職を検討しているのか、そして転職に際しての優先事項を改めて確認し、先生の状況やご希望に応じて、ご検討することをお勧め致します。

4:まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、週3日常勤勤務の可能性、常勤32時間ルール、週3日常勤勤務のメリット・デメリットなどについて解説しました。週3日常勤勤務は、ワークライフバランスの向上や燃え尽き症候群の予防といったメリットがある一方で、収入の減少、キャリアの停滞などもデメリットもございますので、ご自身で転職の目的を改めて考えることが重要です。弊社では医師の皆様の転職目的からご希望条件のヒアリング行い、先生にご満足いただけるよう転職支援を行っております。今すぐの転職から、長期的なキャリアプラン設計など先生とご一緒に「思い描いていた満足以上の転職」の目的達成に向け、2人三脚でお手伝いしております。常勤、非常勤先で転職をご検討している方は下記URLよりお問合せをお願いいたします。

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・常勤での転職はこちら→https://career.medicalplus.info/full-time/
・非常勤での転職はこちら→https://career.medicalplus.info/part-time/

 

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