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【コラム】美容皮膚科or美容外科?医師の転職で後悔しないための徹底比較

コラム

こんにちは。医師転職支援の「メディカルプラスキャリア」です。本日は「美容皮膚科or美容外科?医師の転職で後悔しないための徹底比較」と題し、自由診療で求人の多い美容分野に目を向け、これから美容クリニックへの転職を検討している先生や、現在美容クリニックで勤務しているがキャリアにお悩みをお持ちの先生に、美容皮膚科と美容外科がどのような違いがあるか今後のキャリアプランの参考にしていただく内容となっています。
今後、美容クリニックでの勤務やキャリア形成をお考えであれば、ぜひご一読ください。

1:美容皮膚科と美容外科、その違いは?

美容クリニックでは、「美容皮膚科」や「美容外科」といった診療科目を標榜していますが、これらの診療科目は、どのような違いがあるのでしょうか?
まずは概要として両方を比較したいと思います。

美容皮膚科

診療内容・治療対象

肌の質感や色調の改善に特化しており、シミ、シワ、たるみなど、加齢や紫外線による肌のトラブルを主な治療対象とします。主に、レーザー治療、注入療法、ケミカルピーリングなど、低侵襲的な方法を用いて、肌の質感を改善し、若々しい肌を取り戻すことを目指しており、シミ、シワ、たるみ、ニキビ跡、毛穴の開きなど、肌に関連する幅広い悩みに対して治療を行います。

患者層

患者層としては、地域により差はございますが、幅広い年齢層の女性が主な患者層です。特に、30代以降の女性は、エイジングケアとして美容皮膚科を利用する傾向があり、また、男性の患者様も増加傾向にあります。

美容外科

診療内容・治療対象

メスを用いた外科手術が中心となり、顔や体の形態を変え、より患者さんの理想的な容姿へと近づけることを目的としており、顔や体の輪郭、パーツの形を変えることにより、生まれつきのコンプレックスや加齢による変化を改善します。二重まぶた手術、鼻の整形、脂肪吸引、リフトアップ、豊胸術など、美容皮膚科に比べるとより大幅な変化を求める患者様が多いです。

患者層

患者層は、若年層の女性が中心であり、前述の二重まぶた手術や鼻の整形といった、顔の印象を大きく変える手術を希望する患者様が多いです。近年では、男性の患者様も増えており、美容外科に対する意識も変化しています。


まとめると、以下のようになります。
美容皮膚科or美容外科?医師の転職で後悔しないための徹底比較次の章では各科をもう少し詳しくみていきたいと思います。

2:美容皮膚科医の仕事内容と魅力

2-1. 美容皮膚科医:主な仕事内容

美容皮膚科は保険診療の皮膚科と並列して標榜するクリニックも多く、仕事は、患者様の肌の悩みに寄り添い、科学的根拠に基づいた治療を提供しております。美容皮膚科医は具体的には、以下の様な業務を行います。

●カウンセリング:
患者様の肌の状態を詳しく診察し、悩みや期待を丁寧にヒアリングします。
●治療計画の立案:
患者さんの状態や希望に合わせて最適な治療法を提案し、納得のいく治療計画を立てます。
●治療の実施:
レーザー治療、注入療法、ケミカルピーリングなど、様々な治療機器や薬剤を用いて治療を行います。
●アフターケア:
治療後の経過観察や、スキンケア指導など、患者様が安心して治療を受けられるようサポートします。

2-2. 美容皮膚科医:求められるスキル

美容皮膚科医として活躍するためには、以下の様なスキルが求められます。

●皮膚についての専門知識:
皮膚の構造や機能、様々な皮膚疾患に関する深い知識が必要です。
●美容医療に関する知識:
レーザー治療、注入療法など、様々な美容治療に関する知識とそれを実施する手技が必要になります。
●コミュニケーション能力:
患者様の悩みを丁寧に聞き出し、分かりやすく説明できるコミュニケーション能力が重要です。保険診療とは異なり、自由診療では患者様は高い料金を支払うことから求められるサービスの水準も高くなる傾向があります。

2-3. 美容皮膚科医に向いている人

美容皮膚科医として活躍されている先生方は以下のような共通点をお持ちです。

●美容への意識が高い方:
美容への興味関心が強く、自分自身にも気を使っている先生
●患者様の笑顔が見たい方:
患者様の悩みを解決し、うれしそうな笑顔が見たいという思いを持っている先生
●新しいことに挑戦したい方:
日進月歩で変化する治療法や手技を、常に習得したい考えられる向上心の強い先生
●人と接することが好きな方:
患者様とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係の構築を常に心がけている先生

最新の医療に触れながら、幅広い知識と技術を身につけ、患者様とのコミュニケーションを大切にし、共に美しい肌を作り上げていくことに喜びを感じられる方は、美容皮膚科医という道がおすすめです。

次の章では、美容外科医の仕事内容と魅力について解説していきます。

3:美容外科医の仕事内容と魅力

3-1. 美容外科医:主な仕事内容

前述していますが、美容外科医は、メスを用いて身体の形態を変え、患者様の理想の容姿を叶える専門家です。ご出身の診療科としては外科、形成外科の出身の先生が多いですが、内科から目指されている先生もいらっしゃいます。そんな美容外科医は以下の様な業務を行います。

●カウンセリング:
患者様の希望や身体の状態を詳しくヒアリングし、最適な手術方法を提案します。最近では3Dシミュレーションを使って患者様にわかりやすく説明しているクリニックもあります。
●手術の実施:
二重まぶた手術、鼻の整形、脂肪吸引など、様々な美容外科手術を行います。
●術後管理:
手術後の経過観察を行い、患者様の回復をサポートします。

3-2. 美容外科医:求められるスキル

美容外科医として活躍するには以下の様なスキルが求められます。

●手先の器用さ:
精密な手術を行うためには、高い手先の器用さが不可欠です。
●コミュニケーション能力:
患者様の不安を取り除き、信頼関係を築くためのコミュニケーション能力が重要です。

3-3. 美容外科医に向いている人

ご活躍されている美容外科医の方とお話をしていると以下のような共通点があります。

●美容に興味関心が高い:
もとから美容に関心が高く、自分自身にも美意識が高い方。
●高度な技術を習得したい人:
常に新しい技術を学び、スキルアップしたい人。転職の仕方も「〇〇の手技を身につけたい」というご希望を出される方が多くいらっしゃいます。
●責任感の強い人:
患者様の容姿を大きく左右する手術を行うため、高い責任感を持つ人。

美容外科医は、患者様の理想の容姿を叶えるために、高度な技術と知識を駆使する専門家で、手術によって、患者様の自信を取り戻し、QOLの向上に貢献することができます。形を創り出すことに喜びを感じ、高い技術を習得したいという方は、美容外科医という道がおすすめです。

4:美容皮膚科と美容外科、どちらが自分に合っている?

初期研修を終えた先生や、転職・転科をお考えの先生方の中には、美容皮膚科と美容外科、どちらの道を選ぶか迷われると思いますが、それぞれの診療科の特徴を理解し、ご自身の性格や、志向、キャリアプランと照らし合わせながら、最適な選択をしていただきたいと思います。もちろん選択肢には美容皮膚科と美容外科「どちらか」ではなく、「両方」も選択肢にありますし、さらにより特化して「美容外科の脂肪吸引だけやりたい」などの選択肢もあります。

どのような考え方で選べばよいのか、いくつかご判断の基準を用意しましたので、選択をする際の参考にしていただければ幸いです。

4-1. 自分の興味関心と照らし合わせる

「手術が好きか、それとも肌の治療が好きか」
●美容外科は、メスを用いた手術が中心となり、形を創り出すことに喜びを感じる方に向いていますが、反対に「メスはちょっと…。」という先生には向いていません。
●美容皮膚科は、レーザー治療や注入療法など、肌の質感を改善することに興味がある方に向いており、美容には興味があるが、低侵襲な治療の方が自身にあっているとお考えの先生には美容皮膚科はあっているかと思います。

「技術的な側面に興味があるか、それとも患者様とのコミュニケーションを重視したいか」
●美容外科は、高度な手術が求められるため技術的な側面に興味がある方に向いています。
●美容皮膚科は、患者様とのカウンセリングが重要であり、コミュニケーション能力が高い方、コミュニケーションを取るのが好きな方が向いています。

つづいてキャリアという側面から考えてみたいと思います。
将来のキャリアプランとしてどのようなものを求めているか、あらためてお考え下さい。

4-2. 将来のキャリアプラン

「専門性を深めたいのか、それとも幅広い治療を行いたいのか」
●特定の治療に深く関わりたい場合、専門性を深めたい場合には、その治療に特化したクリニックを選ぶとご自身のステップアップにつながりやすいです。
●幅広い治療を行いたい場合は、美容外科と美容皮膚科の両方を扱っているクリニックを選ぶと良いでしょう。また実際に選ぶ際には症例数なども確認して選ぶようにしてください。

また、勤務するクリニックや法人の規模、雰囲気によっても身につけられる手技なども変わってきますので下記もご確認ください。

4-3. クリニック・法人の規模や雰囲気

●規模の大きい法人では、研修制度や幅広く様々な手技を学ぶこともできますが、配属されたクリニックにより、患者層が変わり自身の身につけたい手技がなかなか経験しづらいなどの問題が起こることがあります。
●規模の小さい法人では、分院が無い場合は勤務環境を確認しながら選択することが可能です。ただし分院がないと、人間関係などに問題が起きた際に、状況の改善が難しいなどのデメリットもあります。選択する際には十分に配慮して選択する必要があります。

4-4. その他の考慮事項

ほかにも考慮しなければいないことは多数あります。

●勤務時間:
クリニックの考え方で曜日や勤務時間は様々です。また残業についてもどの程度あるかは事前に考慮が必要な事項です。
●給与:
給与だけで見た場合、美容外科の方が、美容皮膚科より一般的に高給となっています。また現在の給与だけではなく、将来の給与(どの程度の昇給があるのか、無いのか)なども考えて選択する必要があり、自身の選択肢の中で給与の優先度も十分注意する必要があります。

簡潔にまとめた以下の図表もご参考ください。

美容皮膚科or美容外科?医師の転職で後悔しないための徹底比較

5:まとめ

美容皮膚科と美容外科、どちらを選ぶかは、医師の皆様のキャリアプランや興味関心によって異なります。それぞれの診療科の特徴を理解し、自分に合った診療科を選ぶことが大切ですが、「客観的な意見も欲しい」とお考えの際には是非、メディカルプラスキャリアにお声がけください。
メディカルプラスキャリアでは、現在の転職だけでなく将来のキャリアプランについてのご相談もお受けしております。
ご興味のある方は是非下記よりお問い合わせください。

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今回は美容皮膚科と美容外科についてのコラムでしたが、美容業界全体のことでしたら「美容医療業界で働く:市場の成長性やメリット・デメリット」について記載しているコラムがございます。あわせてぜひご一読いただけますと幸いです。

【コラム】美容医療業界で働く:市場の成長性やメリット・デメリット

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