老年内科の「常勤」医師転職市場・求人状況についてお届けします。
■老年内科とは
老年内科は、高齢者を総合的に診察する診療科です。年齢を重ねたことにより身体機能が低下し引き起こされた、高血圧・糖尿病・認知症・脳卒中・心不全・慢性閉塞性肺疾患・骨粗鬆症・腰椎狭窄症・がん・腎不全などに対応します。診察には、身体検査・血液検査・尿検査・心電図・X線・超音波検査・骨密度検査・認知機能評価などがあり、また高齢者の健康上の悩みに対し、幅広く相談にのるポジションであることも、老年内科医の大きな存在意義となっています。
■老年内科の医師数
厚生労働省「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、全国の届出医師数は339,623人となっています。その中で老年内科として活躍する医師数の統計はなく、内科に従事する医師61.514人(全体の19.0%)内に老年内科従事医師も含まれます。平均年齢は58.9歳になり医師全体の平均年齢が50.1歳になるので、ベテラン医師が多い診療科目となります。病院とクリニック(診療所)では病院勤務が21,950人、クリニック(診療所)39,564人となりクリニックで勤務されている医師が多いのが老年内科を含めた内科の特徴となります。
■老年内科の医師転職
厚生労働省の統計では老年内科単独の指標が無く、内科の平均給与1247.4万円を参考値と考えて良いでしょう。求人倍率は内科で1.14倍です。老年内科医の就業場所は多岐にわたり、病院のほか地域密着のクリニックや老人介護施設でのニーズが急速に高まりを見せています。訪問診療ニーズも高く、訪問特化のクリニックで老年内科を専門とする医師が求められています。「老年内科医」といった呼び名で求人が出ていないケースもあり、少子高齢化社会において今後ますます活躍の場が広がる分野です。好条件求人も存在しますので、老年内科にキャリアシフトを検討中の先生、常勤求人をお探しの先生、転職を検討中の先生は、メディカルプラスキャリアまでお気軽にご相談ください。
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