救急科の「常勤」医師転職市場・求人状況についてお届けします。
■救急科とは
救急科は、救急搬送される患者に対し、初期診療から熱傷・中毒・重症外傷などの重症患者の治療を行う診療科です。急性期医療の中でも最も緊急性が高く、命にかかわるような状況に適切かつ迅速に対応します。救急科医は、救急車で搬送された患者の診断・治療を行うほか、病院内でも突然発症した疾患や急激な症状悪化を起こした患者の治療を担当するなど、患者の生命維持や症状緩和・原因の究明・治療などを行います。また、救急車の運行指示や医療連携など、地域の救急医療に関わる業務も担当します。
■救急科の医師数
厚生労働省「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、全国の届出医師数は339,623人となっています。また医療機関に勤務する医師は323,700人で、うち救急科に従事する医師は3,950人(全体の1.2%)です。医師全体の平均年齢が50.1歳であることに対し、救急科に従事する医師の平均年齢は41.8歳と平均を大きく下回り、体力のある若手中堅救急医が中心となり活躍するさまが見て取れます。医療機関の種別ごとに内訳を見ると、病院勤務の救急医は3,917人、クリニック(診療所)勤務の救急医は33人で、病院に勤務する医師数が圧倒的に多い結果となっています。
■救急科の医師転職事情
厚生労働省「必要医師数実態調査、独立行政法人労働政策研究・研修機構:勤務医の就労実態と意識に関する調査」では、全診療科の医師の平均年収は、1,261.1万円であることに対し、救急科の医師平均年収は1,215.3万円となっています。ただしあくまで平均値であり、約4割の救急医は年収1,500万円~2,000万円であることから、求人により多様な待遇が存在すると言えるでしょう。救命のために社会から非常に高いニーズのある救急医療ですが、救急医の絶対数は足りておらず、売り手市場の傾向です。救急科の常勤医師求人をお探しの先生、救急科での常勤転職を検討中の先生は、メディカルプラスキャリアまでお気軽にご相談ください。
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