呼吸器内科の「常勤」医師転職市場・求人状況についてお届けします。
■呼吸器内科とは
呼吸器内科は、 鼻からのど(咽頭・喉頭)・気管・気管支・肺など、呼吸に関する臓器の病気を専門的に扱う内科です。疾患には、慢性閉塞性肺疾患(COPD)・喘息・肺炎・肺癌・肺塞栓症・肺気腫・肺線維症・間質性肺疾患・睡眠時無呼吸症候群(SAS)・気管支拡張症などがあります。これら疾患は呼吸器の機能障害を引き起こし、息切れや咳・喀痰・胸部痛などの症状を引き起こすこともあります。呼吸器内科の診察では患者さんの病歴や症状の詳細を聞き取り、呼吸音・胸部触診・酸素飽和度の測定などを行います。また肺機能検査やX線・CTなどの検査を行い、病気の種類や進行度を評価します。必要に応じて気管支鏡検査や組織検査も行い、近隣の一般内科で診療された結果をもとに紹介のあった患者さんも受け入れて専門的な治療を提供するなど、内科分野の一員として重要な位置を担う診療科です。
■呼吸器内科の医師数
厚生労働省「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、全国の届出医師数は339,623人となっています。また医療施設(病院・診療所)に勤務する医師は323,700人で、うち呼吸器内科に従事する医師は6,728人(全体の2.1%)となっています。
また医師全体の平均年齢が50.1歳という結果に対し、呼吸器内科医師の平均年齢は45.0歳で、比較的若い医師の多い診療科目になります。働くフィールドとしては病院勤務が6,025人、クリニック(診療所)703人となっており、専門性の高さから病院で勤務する医師の比率が大変多い点は、呼吸器内科の特徴と言えるでしょう。
■呼吸器内科の医師転職事情
厚生労働省「必要医師数実態調査、独立行政法人労働政策研究・研修機構:勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、呼吸器・消化器・循環器の3科の平均給与は1,267.2万円で、医師求人の求人倍率は呼吸器内科で1.20倍となっています。呼吸器内科の常勤転職を検討中の先生は、お気軽にメディカルプラスキャリアまでご相談ください。
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